生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 92(2): 155-165 (2020)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2020.920155

総説Review

MCM研究の歴史と最近の発展History and recent progress of MCM research

元茨城大学理学部教授

受付日:2019年10月18日Received: October 18, 2019
発行日:2020年4月25日Published: April 25, 2020
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MCM2-7タンパク質はDNA巻き戻し酵素(DNAヘリカーゼ)として真核細胞DNA複製に中心的な役割を果たす.MCM2-7複合体(MCM2, 3, 4, 5, 6, 7タンパク質からなるヘテロ六量体)のDNAヘリカーゼの活性化にはCDC45とGINSなどの数種のタンパク質の働きが必要である.研究の発展の一つは,電子顕微鏡観察による,分子モーターとしてのMCM2-7ヘリカーゼの理解である.他のホモ六量体のDNAヘリカーゼとは異なり,MCM2-7の各タンパク質は独自の役割を果たす.DNA合成との協調などのDNA複製フォークにおけるMCM機能制御には数多くのタンパク質が関わる.DNA複製フォークにおいては,DNAが複製されるだけでなく,ヌクレオソーム構造も再構築される必要がある.MCM2は,古いヒストンH3/H4の複製後DNAへの結合に中心的な役割を果たす.

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