生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 92(2): 166-178 (2020)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2020.920166

総説Review

シナプス接着分子群の構造基盤の最前線Frontiers in structural biology of synaptic adhesion molecules

京都大学 大学院理学研究科化学専攻Department of Chemistry, Graduate School of Science, Kyoto University ◇ 〒606–8502 京都府京都市左京区北白川追分町 ◇ Kitashirakawa-Oiwakecho, Sakyo-Ku, Kyoto 606–8502

発行日:2020年4月25日Published: April 25, 2020
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神経細胞は,信号伝達を担う細胞接着構造であるシナプスを介して互いに接続して回路を形成し,脳機能に必要な情報処理を行う.神経伝達物質を放出するシナプス前終末と神経伝達物質を受容するシナプス後終末では,多様なシナプス分子群が集合・凝縮して,それぞれの機能に特化した細胞微細構造を構築する.超解像顕微鏡による解析では,それらが整列して集積したようすが観察されており,正常な信号伝達に重要であることが示唆されている.この整列と集積には,シナプス間隙をまたいだ相互作用が必要であり,その機能はシナプス固有の細胞接着因子が担っていると考えられる.本稿では,主に最近になって立体構造が明らかになったシナプスの分化誘導能を持つシナプスオーガナイザーと呼ばれる接着分子群と,てんかん関連リガンド-受容体複合体LGI1-ADAM22について概説する.

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