生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 92(3): 369-377 (2020)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2020.920369

特集Special Review

糖鎖立体構造解析技術の開発要素Techniques for analyzing 3D structure and dynamics of glycan

東北医科薬科大学Tohoku Medical and Pharmaceutical University ◇ 宮城県仙台市青葉区小松島4–4–1 ◇ 4–4–1 Komatsushima, Aoba-ku, Sendai, Miyagi 981–8558, Japan

発行日:2020年6月25日Published: June 25, 2020
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真の生命像を俯瞰的に捉えるためには,未解明問題が多く残っている糖鎖の研究を積極的に推進することが急務である.糖鎖の生理的機能を解明するためには,生化学的手法(酵素による糖鎖の切断),分子生物学的手法(糖転移酵素のノックアウト)などさまざまな手法が考えられるが,中でも糖鎖の化学構造を決定し,その立体構造・運動性や相互作用様式を調べるアプローチは,糖鎖の機能を視覚的に理解することを促し,説得力がある.いわゆる構造生物学的な考えであるが,糖鎖を対象とする場合は,他の生体高分子と異なる特異な性質を十分理解する必要がある.本稿では糖鎖の立体構造・運動性・相互作用について概説し,糖鎖の立体構造や相互作用について筆者が普段よく質問されることを中心にQ&A形式でまとめ,最後に立体構造解析技術の現状と展望を述べたい.

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