生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 92(3): 378-388 (2020)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2020.920378

特集Special Review

糖鎖合成の新展開New development of oligosaccharide synthesis

大阪大学大学院理学研究科化学専攻Department of Chemistry, Graduate School of Science, Osaka University ◇ 〒560–0043 大阪府豊中市待兼山町1–1 ◇ 1–1 Machikaneyama, Toyonaka, Osaka 560–0043

発行日:2020年6月25日Published: June 25, 2020
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糖鎖機能解明のために必要な糖鎖は,化学合成により調製されてきた.糖鎖合成は,糖と糖を連結するグリコシル化反応を繰り返し,単糖から糖鎖へと構築する.この手法を駆使することで,分枝構造や,アミノ酸に結合したさまざまな糖鎖を合成することができる.

また,糖鎖は,糖転移酵素と糖ヌクレオチドを用いる酵素反応を利用することで合成できる.しかし,糖鎖が持つすべての結合様式に相当する糖転移酵素を用意するのは困難なので,化学合成で一部糖鎖骨格を構築し,その他を酵素で合成する酵素化学法が発展した.また,鶏卵から単離したヒト複合型二分枝糖鎖を出発原料に,市販のグリコシダーゼや,糖転移酵素を利用することで,多様な構造の糖鎖を合成することもできる.本稿ではこれらを詳細に紹介する.

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