生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 92(3): 389-397 (2020)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2020.920389

特集Special Review

グライコーム・ハイスループット解析法の現状と将来展望State-of-the-art of lectin microarray to represent a high-throughput glycan profiler

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発行日:2020年6月25日Published: June 25, 2020
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2003年に始まった新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)糖鎖構造解析プロジェクト(2003~2005年度)の目標は複雑な構造を有する糖鎖に標的を定め,高速,高感度な解析技術を開発することにあった.質量分析を主力と見据える一方,特異性の異なるレクチンをアレイ化し,そこに蛍光標識した糖タンパク質を反応させるという,簡素な検出系「レクチンマイクロアレイ」には新しい解析法としての期待があった.糖鎖-レクチン間の弱い相互作用をも逃さず検出可能なエバネッセント波励起蛍光法の採用によって,液相での相互作用解析を「非洗浄」で可能とした.本手法は糖鎖構造を同定するのではなく,むしろ被検体の構造を有意なプロファイルの差として抽出することに主眼が注がれた.着想から20年に及ぶ糖鎖プロファイラー開発史を俯瞰し,今後の展開を予想する.

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