生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 92(3): 431-446 (2020)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2020.920431

総説Review

RNA修飾と生命現象RNA modification and biological phenomenon

東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻Department of Chemistry and Biotechnology, Graduate School of Engineering, the University of Tokyo ◇ 東京都文京区本郷7–3–1 工学部3号館 ◇ 7–3–1 Hongo, Bunkyo-ku, Tokyo 113–8656, Japan

発行日:2020年6月25日Published: June 25, 2020
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RNAは転写後に多様な修飾を受けることが知られている.現在までに,約150種類程度のRNA修飾がさまざまな生物種から見つかっている.最近はRNA修飾の研究をエピトランスクリプトミクスと呼び,転写後段階における新しい遺伝子発現調節機構として,生命科学に大きな潮流を生み出している.

RNA修飾がタンパク質のリン酸化のようにダイナミックに変動し,RNAの機能を調節するかについては,多くの研究や議論があるが,きちんとした結論が得られていない.我々は,細胞がRNA修飾の基質であるメタボライトの濃度を感知することで,修飾率がダイナミックに変動する現象を捉えた.また,RNA修飾の欠損が疾患の原因になることも明らかになり,RNA修飾病という概念が生まれつつある.本稿では,筆者らの最近の研究成果を中心に,RNA修飾が遺伝子発現や生命現象にどのように関わっているかについて解説する.

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