生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 92(4): 498-516 (2020)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2020.920498

総説Review

Wntシグナル研究の歴史と展望その足跡と未来History and Perspective of Wnt Signaling ResearchFootprints and Future

大阪大学医学系研究科 分子病態生化学Department of Molecular Biology and Biochemistry, Graduate School of Medicine, Osaka University ◇ 〒565–0871 大阪府吹田市山田丘2–2 ◇ 2–2 Yamada­oka, Suita 565–0871, Japan

発行日:2020年8月25日Published: August 25, 2020
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Wntシグナル研究は1970年代半ばにショウジョウバエの遺伝学研究として始まったが,1980年代半ばにショウジョウバエ変異体winglessとウイルス誘導性乳がんマウスの原因遺伝子の相同性が高いことが明らかになったことをきっかけに,遺伝学者,発生生物学者,生化学者,腫瘍生物学者等の共通の興味となり,生物学,生命科学,医学における学際的な研究対象となった.2000年以降は技術革新とともに,Wntシグナル研究は構造生物学,幹細胞生物学,再生医療学,疾患生物学,創薬開発の分野にも大きく展開してきた.分子や細胞の機能から組織や個体のホメオスターシスまでも制御するこの生体システムは,多様な動物種に保存され,生物の共通性とヒト疾患の理解のヒントを我々に提供してくれる.

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