生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 92(4): 517-526 (2020)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2020.920517

総説Review

マスト細胞活性化とアレルギー疾患Mast cell activation and allergic diseases

ラホヤ免疫研究所アレルギー疾患研究室Laboratory of Allergic Diseases, Center for Autoimmunity and Inflammation, La Jolla Institute for Immunology ◇ 9420 Athena Circle, La Jolla, CA 92037, USA

発行日:2020年8月25日Published: August 25, 2020
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近年,先進国では喘息や食物アレルギーなどのアレルギー疾患が急速に増加している.今のところ,基本的にアレルゲンを避ける予防と,起きた発作に対処する対症療法が主で,根治療法はない.アレルギー疾患の発症には遺伝的素因,環境因子,生活習慣その他,さまざまな要素が絡み合い,きわめて複雑である.本稿では,衛生仮説(hygiene hypothesis)から説き起こし,アレルギー反応の立役者であるマスト細胞の活性化のメカニズム,マスト細胞に結合してこれを感作する免疫グロブリンE(IgE)の多様性,そして,近年明らかにされてきた,アレルギー誘引・増悪因子であるヒスタミン遊離因子と,そのアレルギー疾患発症における役割などを概説し,新たな根治療法開発の可能性について言及する.

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