生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

Online ISSN: 2189-0544 Print ISSN: 0037-1017
公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
〒113-0033 東京都文京区本郷5-25-16 石川ビル3階 Ishikawa Building 3F, 5-25-26 Hongo, Bunkyo-ku Tokyo 113-0033, Japan
Journal of Japanese Biochemical Society 92(4): 536-546 (2020)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2020.920536

総説Review

レドックス制御による小胞体恒常性維持機構の解明還元反応の場としての小胞体Maintenance of ER homeostasis by Redox regulation

京都産業大学生命科学部/京都産業大学タンパク質動態研究所Faculty of Life Sciences, Kyoto Sangyo University/Institute for Protein Dynamics, Kyoto Sangyo University ◇ 京都市北区上賀茂本山 ◇ Kamigamomotoyama, Kita-ku, Kyoto, Japan

発行日:2020年8月25日Published: August 25, 2020
HTMLPDFEPUB3

小胞体は核周囲を取り囲む網目状の膜系のオルガネラである.小胞体は,分泌タンパク質や膜タンパク質のフォールディングの場として,また,カルシウムイオンの貯蔵庫としての役割がある.小胞体内腔のレドックス環境は,サイトゾルと比較して酸化的なレドックス環境であり,この酸化的環境が小胞体内腔の恒常性維持に重要なことは明らかである.しかし,我々はこの酸化的環境の中でジスルフィド還元酵素として働くERdj5を同定し,その還元力が小胞体の恒常性維持に深く関わることを明らかにした.これまで酸化反応の場として考えられていた小胞体で,還元活性にはたしてどのような意義があるのだろうか? 従来のタンパク質品質管理と,我々が見いだしたジスルフィド還元によるタンパク質品質管理およびカルシウム恒常性維持,非糖タンパク質経路の意義など,非典型的な品質管理を合わせて紹介したい.

This page was created on 2020-07-07T09:27:07.784+09:00
This page was last modified on 2020-08-12T08:42:50.000+09:00


このサイトは(株)国際文献社によって運用されています。