生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

Online ISSN: 2189-0544 Print ISSN: 0037-1017
公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
〒113-0033 東京都文京区本郷5-25-16 石川ビル3階 Ishikawa Building 3F, 5-25-26 Hongo, Bunkyo-ku Tokyo 113-0033, Japan
Journal of Japanese Biochemical Society 92(5): 619-625 (2020)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2020.920619

特集Special Review

哺乳動物における必須脂肪酸の役割The role of essential fatty acids in mammals

麻布大学生命・環境科学部School of life and environmental science, Azabu university ◇ 〒252–5201 神奈川県相模原市中央区淵野辺1–17–71 ◇ 1–17–71 Fuchinobe, Chuo, Sagami­hara, Kanagawa 252–5201, Japan

発行日:2020年10月25日Published: October 25, 2020
HTMLPDFEPUB3

これまで,多価不飽和脂肪酸であるω3系脂肪酸の有用性は数多く報告されているが,ω3系脂肪酸と競合するω6系脂肪酸の相互作用について検討した報告は少ない.また,個々の長鎖多価不飽和脂肪酸の必要性も,脂肪酸代謝酵素の反応が進むため評価できなかった.我々は,Δ6不飽和化酵素を欠損させたマウスと新生仔の人工哺育法を組み合わせて,成長発達期に重要な多価不飽和脂肪酸を明らかにしようとした.その結果,成長発達期の身体成長にはアラキドン酸(ARA)が必要で,脳機能の発達・維持にはドコサヘキサエン酸(DHA)が重要な役割を果たしていることがわかった.これらのことから,脂質代謝活性の未熟な乳幼児では,両脂肪酸の直接的な摂取が不可欠である.

This page was created on 2020-08-31T11:41:44.759+09:00
This page was last modified on 2020-09-28T09:15:20.000+09:00


このサイトは(株)国際文献社によって運用されています。