生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 92(5): 658-665 (2020)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2020.920658

特集Special Review

リゾリン脂質の新しい機能Possible new functions of lysophospholipid

徳島大学大学院社会産業理工学研究部(生物資源産業学域)Division of Bioscience and Bioindustry, Graduate School of Technology, Industrial and Social Sciences, Tokushima University ◇ 〒770–8513 徳島市南常三島町2–1 ◇ 2–1 Minami-jyosanjima, Tokushima 770–8513, Japan

発行日:2020年10月25日Published: October 25, 2020
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リゾリン脂質は,生体膜を構成するリン脂質から産生される.リゾリン脂質は前駆物質であるリン脂質に比べ比較的水溶性が高く脂質メディエーターとして作用する.古くからリゾホスファチジン酸(LPA)を含むいくつかのリゾリン脂質は細胞レベルや動物個体レベルでさまざまな薬理作用を引き起こすことが知られていたが,LPA受容体の同定を引き金にリゾリン脂質産生酵素-リゾリン脂質-特異的受容体のコンセンサスの一致が進み,リゾリン脂質メディエーターの生理機能の解明に大きく前進している.また,最近では輸送体としての機能も明らかにされつつある.本稿ではこれらのリゾリン脂質の新しい機能について最近の知見を中心に概説し,筆者らが発見したリゾリン脂質メディエーターのリゾプラズマローゲンについて紹介する.

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