生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 92(5): 666-679 (2020)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2020.920666

特集Special Review

N-アシルエタノールアミンの機能と生合成機構Functions and biosynthetic mechanisms of N-acylethanolamines

1川崎医科大学薬理学Department of Pharmacology, Kawasaki Medical School ◇ 〒701–0192 岡山県倉敷市松島577 ◇ 577 Matsushima, Kurashiki, Okayama 701–0192, Japan

2香川大学医学部生化学Department of Biochemistry, Kagawa University School of Medicine ◇ 〒761–0793 香川県木田郡三木町池戸1750–1 ◇ 1750–1 Ikenobe, Miki, Kagawa 761–0793, Japan

発行日:2020年10月25日Published: October 25, 2020
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N-アシルエタノールアミンは,抗炎症・鎮痛作用を持つパルミトイルエタノールアミド,食欲抑制作用を持つオレオイルエタノールアミド,カンナビノイド様作用を持つアナンダミドを代表的分子とする一群の脂質メディエーターである.これらの哺乳類における生合成においては,まず,膜リン脂質であるホスファチジルエタノールアミン(PE)がN-アシル化され,3本のアシル鎖を有する特殊なリン脂質であるN-アシル-PEが生成する.次いで,N-アシル-PEは1回または複数回の加水分解反応を受けてN-アシルエタノールアミンが生成する.近年,これらの反応を触媒する酵素の同定と機能解析が進み,その全貌が徐々に明らかとなってきた.本稿では,創薬の標的としても注目されるこれらの酵素について,筆者らの研究成果を中心に概説する.

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