生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 92(6): 771-782 (2020)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2020.920771

総説Review

細菌におけるc-di-GMPの役割Vibrio属菌を中心にRoles of c-di-GMP in bacteriaFocus on the Vibrio cells

名古屋大学・大学院理学研究科・生命理学専攻Division of Biological Science, Graduate School of Science, Nagoya University ◇ 名古屋市千種区不老町 ◇ Furo-cho, Chikusa-ku, Nagoya-shi 464-8602

受付日:2020年7月9日Received: July 9, 2020
発行日:2020年12月25日Published: December 25, 2020
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生物が使う代表的なセカンドメッセンジャーとしては,cAMP, cGMP, イノシトールリン酸などがある.細菌では,動物では使われていないc-di-GMPがセカンドメッセンジャーとして,環境応答に広く使われている.当初,セルロース合成の調節因子として見つかったこの小分子が広く細菌に存在しており,多種多様な合成酵素と分解酵素が存在し,環境に応じた濃度変化をすることで機能調節をすることが明らかにされた.コレラ菌では,その病原サイクルで重要な働きをしていることがわかっている.また,べん毛運動にも深く関与していることが明らかになっている.本稿では,筆者が研究対象にしているVibrio属菌のc-di-GMPに関する研究を中心に,細菌のc-di-GMP制御機構を解説したい.

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