生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 93(1): 35-42 (2021)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2021.930035

特集Special Review

タンパク質栄養状態悪化による肝脂肪蓄積の機構The mechanisms of hepatic lipid accumulation induced by protein malnutrition

1お茶の水女子大学ヒューマンライフイノベーション研究所Institute for Human Life Innovation, Ochanomizu University ◇ 東京都文京区大塚2–1–1 ◇ 2–1–1 Otsuka, Bunkyo–ku, Tokyo

2明治大学農学部農芸化学科Faculty of Agricultural Chemistry, School of Agriculture, Meiji University ◇ 神奈川県川崎市多摩区東三田1–1–1 ◇ 1–1–1 Higashimita, Tama-ku, Kawasaki-shi, Kanagawa

発行日:2021年2月25日Published: February 25, 2021
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タンパク質栄養状態が悪化すると,過剰な脂肪が肝臓に蓄積する.この現象は古くから知られていたが,そのメカニズムは不明な点が多く残されていた.近年,肝臓への脂肪蓄積は,タンパク質欠乏によって変動するホルモンによる調節,肝臓内での糖・脂質代謝の調節,肝臓・筋肉・脂肪組織など臓器どうしの連携による調節などを介して起こることがわかってきた.さらに,肝臓への脂肪蓄積を促進する機構だけでなく,抑制する機構が同時に働くことも明らかとなってきた.本稿では,このような複雑な脂肪肝形成メカニズムについて紹介するとともに,肥満などの過栄養状態だけでなく低栄養状態によって起こる脂肪肝の研究意義についてもふれたい.

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