生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 93(1): 43-51 (2021)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2021.930043

特集Special Review

栄養過多による12α水酸化胆汁酸の増加とラットにおける肥満を伴わない肝脂質蓄積An increase in 12α-hydroxylated bile acids in a high energy retention and non-obese hepatic steatosis in rats

北海道大学大学院農学研究院基盤研究部門生物機能化学分野Research Group of Bioscience and Chemistry, Division of fundamental Agriscience Research, Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University ◇ 〒060–8589 札幌市北区北9条西9丁目 ◇ Kita-9 Nishi-9, Kita-ku, Sapporo 060–8589, Japan

発行日:2021年2月25日Published: February 25, 2021
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胆汁酸に対する受容体が見いだされ,その情報伝達分子としての役割が注目されるようになって久しい.一方,分析機器の発達で,リガンドとなる個々の胆汁酸分子種が解析できるようになり,食が関わる胆汁酸の代謝変動が明らかにされてきている.我々は,ラットを用いて栄養過多での代謝物解析を進めるうち,胆汁酸代謝と肝脂質蓄積や耐糖能異常との関係を見いだした.さらに,12α水酸化胆汁酸に分類される一次胆汁酸であるコール酸をラットの飼料に加えるという単純な実験系で,肥満を伴わない肝脂質蓄積が誘導されることを見いだした.摂取エネルギーと胆汁酸代謝の関係や,胆汁酸代謝の動物種による相違,肝脂質蓄積における12α水酸化胆汁酸代謝の意義などについて,関連情報とともに紹介する.

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