生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 93(3): 291-297 (2021)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2021.930291

特集Special Review

生細胞における遺伝暗号の改変と応用In vivo engineering of the genetic code and its applications

理化学研究所・生命機能科学研究センターRIKEN Center for Biosystems Dynamics Research ◇ 〒230–0045 神奈川県横浜市鶴見区末広町1–7–22 ◇ 1–7–22 Suehiro-cho, Tsurumi-ku, Yokohama, Kanagawa 230–0045, Japan

発行日:2021年6月25日Published: June 25, 2021
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tRNAとコドンを中心に遺伝暗号の改変について解説する.非天然アミノ酸を遺伝的にコード化するためのコドンの人為的な再定義においては,tRNAの役割を含めた遺伝情報の翻訳分子機構の改変が必要である.加えてゲノムにおけるコドンの分布を再アレンジすることも求められる.この二つの側面を調和させながらコドンの再定義が進められるが,この二つは必ずしも同時に完了しなくてもよく,ずれから生じるコドン定義のあいまいさは生物システムによって許容されているようである.これまでに多様な非天然アミノ酸がタンパク質へ組み込まれ,さまざまな有用性が示されてきたが,非天然アミノ酸レパートリーに基づいた新しいタンパク質科学・工学はまだ端緒についたところである.遺伝暗号の人為的進化と応用について,今後の研究の方向性も含めて議論したい.

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