生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

Online ISSN: 2189-0544 Print ISSN: 0037-1017
公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
〒113-0033 東京都文京区本郷5-25-16 石川ビル3階 Ishikawa Building 3F, 5-25-26 Hongo, Bunkyo-ku Tokyo 113-0033, Japan
Journal of Japanese Biochemical Society 93(3): 322-328 (2021)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2021.930322

特集Special Review

アミノ酸の多様性を創出する水酸化反応の探索と応用Screening and development of hydroxylation reactions creating amino acid diversity

1富山県立大学工学部生物工学科Biotechnology Research Center and Department of Biotechnology, Toyama Prefectural University ◇ 〒939–0398 富山県射水市黒河5180 ◇ 5180 Kurokawa, Imizu, Toyama 939–0398, Japan

2京都大学大学院農学研究科応用生命科学専攻Division of Applied Life Sciences, Graduate School of Agriculture, Kyoto University ◇ 〒606–8502 京都市左京区北白川追分町 ◇ Kitashirakawa-oiwakecho, Sakyo-ku, Kyoto 606–8502, Japan

発行日:2021年6月25日Published: June 25, 2021
HTMLPDFEPUB3

アミノ酸分子種ならびにその機能の多様性を創出する水酸化反応の探索を,生命分子進化の初期ならびに後期にスポットをあてて展開した.進化初期に着目した研究では,地球外アミノ酸の一種である2-アミノイソ酪酸の微生物代謝の解析から,その初発酵素として高い酸化活性種を生成するまったく新規な金属タンパク質複合体を発見するとともに,本酵素系が医薬品中間体として有用なD-メチルセリンの立体選択的合成に有用なことを示した.進化後期に着目した研究では,報告例がなかった遊離脂肪族アミノ酸の水酸化反応を微生物に見いだし,本反応が二価鉄/α-ケトグルタル酸依存性ジオキシゲナーゼにより触媒されることを見いだすとともに,関連する酵素群が,高度な部位選択的・立体選択的水酸化反応を触媒する産業上有用なものであることを明らかにした.

This page was created on 2021-05-14T14:15:14.259+09:00
This page was last modified on 2021-06-15T08:25:56.000+09:00


このサイトは(株)国際文献社によって運用されています。