生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 93(4): 451-465 (2021)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2021.930451

総説Review

RIPキナーゼによる細胞死と炎症の制御Regulation of cell death and inflammation by RIP kinases

東邦大学医学部生化学講座生化学分野Department of Biochemistry, Toho University School of Medicine ◇ 〒143–8540 東京都大田区大森西5–21–16 ◇ 5–21–16, Omorinishi, Ota-ku, Tokyo, 143–8540, Japan

発行日:2021年8月25日Published: August 25, 2021
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アポトーシス研究によって発展してきた細胞死研究は,さまざまな非アポトーシス型細胞死の発見を通して今さらなる飛躍を遂げている.非アポトーシス型細胞死の中でネクローシスは,これまで非制御性細胞死と認識されてきたが,現在さまざまな制御性ネクローシスの存在が明らかとなっている.ネクローシス細胞は死に際して細胞内免疫刺激物質を放出することから,さまざまな炎症性疾患の病態に深く関わっている.RIPキナーゼファミリーに属するRIPK1(receptor interacting protein kinase 1)とRIPK3はさまざまな外的刺激に応じて細胞の生死を決定づける重要な分子であり,細胞が置かれた状況に応じて細胞生存や炎症性サイトカインの産生,またはアポトーシスや制御性ネクローシス(ネクロプトーシス,パイロトーシス)を引き起こす.本稿では我々の最新の知見を交えてRIPK1とRIPK3のこのような多彩な機能とその活性制御機構,また生体における役割について概説する.

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