タンパク質分解機構Golgi membrane-associated degradation(GOMED)の分子機構と生理機能
東京医科歯科大学難治疾患研究所病態細胞生物 ◇ 〒113–8510 東京都文京区湯島1–5–45
発行日:2021年8月25日
オートファジーは,リソソームを利用し,自己構成成分を分解する細胞機能であり,小胞体膜を起源としてAtg5分子などを用いて実行される.一方,我々は,同様にリソソームを利用し,自己構成成分を分解するものの,ゴルジ体膜を起源としてAtg5分子などを用いないGolgi membrane-associated degradation (GOMED) pathwayを発見した.GOMED実行には,Ulk1, Wipi3, Rab9などが関わっている.両者が分解する蛋白質の種類は異なっているために生体での役割は自ずと異なってくる.GOMEDはインスリン分泌制御や神経細胞の維持,赤血球分化など幅広い生命現象において決定的な役割を果たしている.
© 2021 公益社団法人日本生化学会
This page was created on 2021-07-01T10:38:18.048+09:00
This page was last modified on 2021-08-11T13:19:48.000+09:00
このサイトは(株)国際文献社によって運用されています。