生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 93(5): 628-636 (2021)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2021.930628

特集Special Review

血清アルブミンの超硫黄化の意義とその応用Biological role and application of serum albumin-derived supersulfides

徳島大学大学院医歯薬学研究部Department of Pharmacokinetics and Biopharmaceutics, Institute of Biomedical Sciences, Tokushima University ◇ 〒770–8505 徳島県徳島市庄町1–78–1 ◇ 1–78–1 Sho-machi, Tokushima 770–8505, Japan

発行日:2021年10月25日Published: October 25, 2021
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血清中に最も多量に含まれるアルブミンのシステイン(Cys)残基数とその位置は,多くの動物種間で高度に保存されている.1残基を除く34残基によって17対のCys–Cys架橋構造を形成しているが,その架橋構造のいくつかは酸化還元(レドックス)作用を有するという興味深い報告が散見されている.そのような中,我々は「酸化型」の超硫黄分子定量法を開発し,アルブミン1分子に10分子以上の「酸化型」の超硫黄分子が結合していることを世界に先駆けて明らかにした.加えて,その「酸化型」の超硫黄分子の結合サイトは5か所程度存在することから,17対のCys–Cys架橋構造の中にS-Sn-S(n>1)のようなポリスルフィド架橋構造を含むと考えられる.さらにアルブミンの新規生体恒常性維持機構として,このポリスルフィド架橋によるユニークな抗酸化作用機序を発見した.

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