生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 93(5): 637-642 (2021)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2021.930637

特集Special Review

硫化水素・超硫黄分子のセンシング機構Molecular mechanism of sulfide and supersulfide sensing

1東京大学大学院総合文化研究科Graduate School of Arts and Sciences, The University of Tokyo ◇ 〒153–8902 東京都目黒区駒場3–8–1 ◇ 3–8–1 Komaba, Meguro-ku, Tokyo 153–8902, Japan

2東京工業大学生命理工学院Department of Life Science and Technology, Tokyo Institute of Technology ◇ 〒226–8501 神奈川県横浜市緑区長津田町4259, B–66 ◇ 4259 Nagatsuta-cho, Midori-ku, Yokohama-shi, Kanagawa 226–8501, Japan

発行日:2021年10月25日Published: October 25, 2021
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生物が,有用性と有害性を併せ持つ超硫黄分子を生命活動に利用するためには,硫化水素・超硫黄分子を特異的に検知し,その細胞内濃度を厳密に調節する必要がある.近年,硫化水素・超硫黄分子のセンサータンパク質が細菌から複数見つかり,それらはシステインのチオール基のポリスルフィド化を介して硫化水素・超硫黄分子を特異的に検知していることがわかった.種々の酸化剤とも反応しうるチオール基が,超硫黄分子特異的に反応する分子プロセスの理解は不十分であったが,最近,硫化水素・超硫黄分子のセンサータンパク質の一つであるSqrRを用いた精密質量分析と結晶構造解析の結果に基づき,チオール基のポリスルフィド化形成の分子機構が提案された.本稿では,SqrRの硫化水素・超硫黄分子のセンシング機構について,最近の知見を解説する.

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