生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 93(5): 643-650 (2021)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2021.930643

特集Special Review

植物における硫黄代謝と光合成制御Current understanding of plant sulfur metabolism and photosynthetic regulation

東北大学工学研究科化学バイオ専攻応用生物物理化学分野Department of Biomolecular Engineering, Graduate School of Engineering, Tohoku University ◇ 〒980–8579 宮城県仙台市青葉区青葉山キャンパス6–6–07 ◇ 6–6–07 Aobayama, Sendai, Miyagi 980–8579, Japan

発行日:2021年10月25日Published: October 25, 2021
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植物において硫黄は生育や環境応答に重要な役割を果たす.土壌中の硫酸イオンは植物体内に取り込まれた後に葉緑体へ輸送されて,硫化水素やシステインへと還元される.システインを含むチオレドキシンは明所と暗所でそれぞれ還元型/酸化型へ変換され,光合成や酸化的ペントースリン酸経路を制御する.また,グルタチオンは抗酸化物質として病害応答や過剰な光への応答に寄与する.孔辺細胞ではシステインの脱硫化により硫化水素が生成され,気孔閉鎖の重要なシグナル伝達物質として機能する.本稿では,植物における硫黄同化経路と,含硫代謝物やパースルフィド化された化合物の生理学的役割について概説する.

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