生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 93(6): 797-805 (2021)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2021.930797

総説Review

ユビキチン分子によるコーディングシステムThe ubiquitin coding system

九州大学生体防御医学研究所Medical Institute of Bioregulation, Kyushu University ◇ 〒812–8582 福岡県福岡市東区馬出3–1–1 ◇ 3–1–1 Maidashi, Higashi-ku, Fukuoka 812–8582, Japan

発行日:2021年12月25日Published: December 25, 2021
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ユビキチン分子は,タンパク質の翻訳後修飾に使われる.その名のとおりユビキタスに発現し,ヒトにおいては少なくとも5000の標的基質が存在するとされる.また,ユビキチン化を誘導する酵素は,ヒトでは600以上とされることから,その複雑な制御メカニズムが容易に推測できる.ユビキチンはさまざまなコーディングシステムを持ち,目的によっては,分解系タグ,もしくは非分解系のタグとして機能する.ユビキチン化制御メカニズムの理解は,それらの制御する生物学的効果の理解にもつながることから,構造学的視点から生物学的視点までを広くカバーする研究が展開されている.本稿では,ユビキチンコードがどのように細胞内シグナルを制御するのかについて,炎症制御に着眼して最新の知見と考察を述べる.

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