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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
Journal of Japanese Biochemical Society 95(2): 157-160 (2023)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2023.950157

特集Special Review

細胞外微粒子の細胞内取り込みとマクロピノサイトーシスContribution of macropinocytosis in the cellular uptake of extracellular fine particles

京都大学化学研究所Institute for Chemical Research, Kyoto University ◇ 〒611–0011 宇治市五ヶ庄 ◇ Uji, Kyoto 611–0011, Japan

発行日:2023年4月25日Published: April 25, 2023
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マクロピノサイトーシスはアクチンフィラメントの再構築と細胞膜の隆起・融合を伴い,大量の細胞外液を細胞内に取り込む液相エンドサイトーシスである.この際生じる取り込み小胞(マクロピノソーム)の直径は数µmに達することが知られている.この経路は非特異的に多くの細胞外物質を細胞内に取り込むことが可能と考えられ,さまざまな形態や物性を有する細胞外微粒子の細胞内取り込み経路となりうる.本稿では,細胞外微粒子の細胞内への取り込みにおける,マクロピノサイトーシスの寄与とその同定に関する課題について紹介する.

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