翻訳動態をタンパク質レベルで捉えるプロテオミクス
理化学研究所生命医科学研究センター ◇ 〒230–0045 神奈川県横浜市鶴見区末広町1–7–22
発行日:2023年6月25日
遺伝子発現制御において,翻訳はタンパク質量の増減調節に寄与する重要なプロセスの一つである.超並列DNAシーケンス技術や質量分析技術の進展に伴い,ゲノム・プロテオームワイドに翻訳動態の全体像が俯瞰されつつある.本稿では,遺伝子発現制御の全体像(合成速度・絶対量・半減期),頻繁に議論されているmRNA量とタンパク質量の相関関係,そして翻訳をタンパク質レベルで捉えるための最先端の質量分析技術を概説する.また,筆者らが最近取り組んでいる新生ポリペプチド鎖の動態(共翻訳修飾など)についても紹介する.
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