Online ISSN: 2189-0544 Print ISSN: 0037-1017
公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
Journal of Japanese Biochemical Society 95(4): 475-482 (2023)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2023.950475

特集Special Review

腸内代謝物質を介した免疫系の修飾Modulation of the immune system via gut metabolites

群馬大学生体調節研究所粘膜エコシステム制御分野Laboratory of Mucosal Ecosystem Design, Institute for Molecular and Cellular Regulation, Gunma University ◇ 〒371–8512 群馬県前橋市昭和町3–39–15 ◇ 3–39–15 Showa-machi, Maebashi, Gunma 371–8512, Japan

発行日:2023年8月25日Published: August 25, 2023
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腸内細菌は食事由来栄養素や宿主が分泌する胆汁酸などを代謝して,さまざまな代謝物質を産生する.また,その代謝活性や生成産物は菌によって異なる.炎症性腸疾患などの患者においては腸内細菌叢の構成が乱れているが,結果として腸内代謝物質のプロファイルにも変化が生じる.種々の腸内代謝物質はそれぞれ異なる機序で免疫系に影響を与え,さらには疾患にも関与する可能性がみえてきた.本稿では,腸内細菌が産生する主要な代謝物質に焦点を絞り,それらの免疫系への影響について作用機序を含め概説する.

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