便移植の現状と展開~難病へのマイクロバイオーム医療確立を目指して~
順天堂大学消化器内科,細菌叢再生学講座 ◇ 〒113–8421 文京区本郷2–1–1
発行日:2023年8月25日
近年,腸内細菌叢の乱れ(dysbiosis)とさまざまな疾患との関連が明らかになっており,dysbiosisの改善を目的とした便移植療法(fecal microbiota transplantation:FMT)がdysbiosisに関わる疾患に対する根本的治療方法として注目され,幅広く研究が行われている.本稿では難治性疾患に対するFMTの有効性について,既報と当施設での臨床研究の結果を併せて報告し,FMTの他疾患への応用や実装化,創薬など今後の展開について最新の知見を概説する.
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