メタボローム測定技術の開発と生命科学における意義
慶應義塾大学先端生命科学研究所 ◇ 〒997–0052 山形県鶴岡市覚岸寺水上246–2
発行日:2024年4月25日
代謝産物は,化学反応に利用されたのちに不要であれば捨てられる運命にあると考えられていた.しかし,近年の研究によって,栄養,微少環境,腸内細菌叢などの外部環境および代謝や遺伝子変異などの内在的な要因で変動した代謝産物がエピゲノム反応,翻訳後修飾などを介して転写,翻訳を調節することや,がん細胞や免疫細胞を制御してがん化やがんの進展に関与していることが明らかになってきた.本稿では,筆者らが取り組んでいるキャピラリー電気泳動-質量分析(CE-MS)法によるメタボローム解析技術とそのハイスループット化技術,さらにメタボローム解析をオンコメタボライトの機能解析,大腸がんの代謝機序解析,唾液によるがんのスクリーニングへ応用した例について紹介する.
© 2024 公益社団法人日本生化学会
This page was created on 2024-03-21T17:49:22.504+09:00
This page was last modified on 2024-04-17T08:25:29.000+09:00
このサイトは(株)国際文献社によって運用されています。