Online ISSN: 2189-0544 Print ISSN: 0037-1017
公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
Journal of Japanese Biochemical Society 96(4): 466-475 (2024)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2024.960466

特集Special Review

セラミドとregulated cell deathCeramide and regulated cell death

摂南大学薬学部Faculty of Pharmaceutical Sciences, Setsunan University ◇ 〒573–0101 大阪府枚方市長尾峠町45–1 ◇ 45–1 Nagaotouge-Cho, Hirakata, Osaka 573–0101, Japan

発行日:2024年8月25日Published: August 25, 2024
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セラミドはアポトーシスの生理活性脂質であり,長年にわたりその全容解明に向けた研究が展開されている.近年,アポトーシス以外に多様なプログラム化された細胞死が同定され,これらの細胞死はregulated cell death(RCD)として呼ばれており,これらRCDへのセラミドの関与が指摘され始めている.セラミドには多数の分子種があり,個々のRCDへのセラミド分子種特異的な関与を示す報告が蓄積しており,セラミド分子種の多様性が注目されている.本稿では,セラミド分子種に着目して,RCDの制御機構におけるセラミド生物学についてまとめた.

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