食品に含まれるセラミド関連脂質の消化管吸収と機能性
京都大学大学院農学研究科 ◇ 〒606–8502 京都府京都市左京区北白川追分町
発行日:2024年8月25日
食品とは,我々が生命を維持するために食べる,他の生物とそれに由来する成分ともいえる.したがって,真核生物と一部の原核生物の細胞膜構成成分であるスフィンゴ脂質は,日常的に食品成分として摂取されていることになるが,体内で生合成され,欠乏症が認められないことから,これまで栄養素として重要視されてこなかった.しかしながら近年,食品機能性,特に皮膚に対する効果が注目されてきており,スフィンゴ脂質は食品に含まれる機能性脂質成分としても認められつつある.本稿では,食品成分としての観点から,セラミド関連脂質であるスフィンゴ脂質について概説する.
© 2024 公益社団法人日本生化学会
This page was created on 2024-07-02T13:05:55.755+09:00
This page was last modified on 2024-08-19T11:40:44.000+09:00
このサイトは(株)国際文献社によって運用されています。