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公益社団法人日本生化学会
Journal of Japanese Biochemical Society 96(6): 824-828 (2024)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2024.960824

特集

修飾RNAの代謝と細胞外での役割

東北大学加齢医学研究所モドミクス医学分野 ◇ 〒980–8575 宮城県仙台市青葉区星陵町4–1

発行日:2024年12月25日
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高次生命を調節する分子機構として細胞内RNA修飾の機能解析が進んでいる一方で,RNAが分解・代謝後どのような運命をたどるかについての報告は少ない.修飾されたRNAが分解・代謝されると修飾ヌクレオシドが生成されて血液中や尿中に多量に存在するが,その中には生理活性因子として機能するものや,細胞毒性を持つために独自の代謝機構で解毒されるものが存在する.すなわち修飾ヌクレオシドが新たな核酸型液性因子として生体のホメオスタシス維持に寄与する,あるいは疾患の原因となる可能性が明らかになりつつある.

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