Online ISSN: 2189-0544 Print ISSN: 0037-1017
公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
Journal of Japanese Biochemical Society 98(2): 195-201 (2026)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2026.980195

特集Special Review

緑藻の概日時計と生理機能Circadian clocks and physiological functions in green algae

北里大学理学部生物科学科Department of Biological Sciences, School of Science, Kitasato University ◇ 〒252–0373 神奈川県相模原市南区北里1–15–1 S号館201号室 ◇ 1–15–1 Kitazato, Minami-ku, Sagamihara-shi, Kanagawa 252–0373, Japan

発行日:2026年4月25日Published: April 25, 2026
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緑藻は,単細胞から多細胞まで多様な形態を持つ光合成生物である.概日時計によって光合成,細胞分裂,遊泳,接着などの生理機能が時間的に制御され,昼夜の周期に適応している.モデル緑藻であるクラミドモナスをはじめ,きわめて単純なゲノムと細胞構成のオストレオコッカスや,除核によって転写を排した状態でも概日リズムを示すカサノリなど,多様な生物が存在することも大きな特徴である.緑藻の概日時計は陸上植物と共通の起源を持ちつつ,それぞれの生存戦略に適応した独自の機構を獲得している.緑藻は概日時計研究においてマイナーなモデル系であるものの,その多様性とユニークな特徴を活かすことで,今後の概日時計研究の新たな展開をもたらす可能性を秘めている.

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