生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 91(3): 380-387 (2019)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2019.910380

総説Review

p62/SQSTM1オートファジーにおけるその役割Roles of p62/SQSTM1 in selective autophagy

順天堂大学医学部生理学第二講座Department of Physiology, Juntendo University Graduate School of Medicine ◇ 〒113–8421 東京都文京区本郷2–1–1 ◇ Hongo 2–1–1, Bunkyo-ku, Tokyo 113–8421, Japan

発行日:2019年6月25日Published: June 25, 2019
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p62/SQSTM1はユビキチン鎖を認識して特異的なタンパク質や細胞小器官(オルガネラ)をオートファジーへと導く受容体タンパク質である.p62/SQSTM1の機能解析によりオートファゴソーム局在タンパク質LC3との直接相互作用やLIRと呼ばれるLC3との相互作用領域などが明らかになり,現在の受容体タンパク質としての基本的条件が確立された.また,ユビキチン鎖との結合により相分離することや,p62/SQSTM1依存的な選択的オートファジーと連動した酸化ストレス応答システムKeap1-Nrf2経路の活性化機構が明らかになった.さらに,p62/SQSTM1の過剰蓄積が肝特異的オートファジー欠損マウスの肝障害や肝腫瘍の原因となることが遺伝学的に証明された.現在までに多数の受容体タンパク質が同定されているが,p62/SQSTM1はその分子動態や細胞制御の点からオートファジー分野において最も注目されている分子の一つである.

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