生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

Online ISSN: 2189-0544 Print ISSN: 0037-1017
公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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アトモスフィアAtmosphere

研究支援の審査・選考について

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900121
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総説Reviews

パルミトイル化修飾酵素を軸とした神経機能研究Palmitoylation/depalmitoylation enzymes in neuroscience research

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900125

神経シナプス後部のPSDと呼ばれる特殊な膜領域には,シナプス伝達に必須のパルミトイル化タンパク質が高度に濃縮されている.本稿では,パルミトイル化修飾酵素を軸とした神経機能研究,および新たに同定された脱パルミトイル化酵素について紹介する.

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神経系における糖転移酵素の発現・機能とケミカルバイオロジーExpression, function and chemical biology of neural glycans

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900138

糖鎖の発現・機能・疾患との関わりについて,糖転移酵素を中心とした研究内容について紹介する.また糖アナログを用いた最近のケミカルバイオロジーのアプローチについても紹介したい.

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調節性翻訳アレストペプチドによる細胞機能の制御Regulation of cellular functions by regulatory arrest peptides

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900147

翻訳の途上で自身の翻訳伸長を一時停止(アレスト)させ,その状態で細胞機能を調節するアレストペプチドが近年脚光を浴びている.本稿ではさまざまなアレストペプチドについて紹介するとともに,その研究がもたらした生物学上の新たな概念やインパクトについて論ずる.

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糖脂質認識を介したC型レクチン受容体Mincleによる異物識別機構Sensing pathogens and tissue damage through C-type lectin receptor Mincle

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900158

C型レクチンMincleは,ミエロイド細胞に発現し,病原体由来の糖脂質を認識して免疫応答を活性化させるパターン認識受容体である.近年,Mincleが損傷自己組織由来の内因性糖脂質を認識して免疫賦活に寄与していることが明らかとなった.

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みにれびゅうMini Reviews

がん細胞における一次繊毛消失メカニズムMolecular mechanism of loss of primary cilia in cancer cells

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900169

ヒトにおける一次繊毛の異常は繊毛性疾患を引き起こすが,多くのがん細胞においても一次繊毛が消失していることが知られている.本稿では,一次繊毛とがんの関係,および筆者らが最近明らかにした膵管がん細胞における一次繊毛消失機構について紹介する.

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ウイルス感染におけるスフィンゴミエリン生合成の役割Role of sphingomyelin and its synthesis on viral lifecycle

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900173

スフィンゴミエリン(SM)は生体膜を構成するスフィンゴ脂質の一つであり,その合成はゴルジ体におけるSM合成酵素(SMS)が担っている.本稿ではウイルス感染に関わる生活環における,SMSによるSM生合成の関与と役割について概説する.

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スフィンゴシンに特異的な転写制御因子を介した緑膿菌セラミダーゼの発現誘導機構とその生理的意義Molecular mechanism for Pseudomonas ceramidase expression through sphingosine-specific transcriptional regulator and its biological roles

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900178

セラミダーゼはセラミドを脂肪酸とスフィンゴシンに加水分解する酵素である.本稿では,緑膿菌が分泌する中性セラミダーゼが宿主由来のスフィンゴシンにより発現誘導されるメカニズムとその生理的な意義について紹介する.

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造血幹細胞の維持と誘導The hematopoietic stem cell and its niche

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900183

分子生物学的手法の進歩や新しい知見の発見により,これまで多くの謎に包まれていた造血幹細胞の維持機構やニッチ細胞についての解明が進んでいる.本稿では著者らの研究結果を中心に紹介するとともに,これまで報告された興味深い知見を概説する.

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多能性幹細胞:Naive型とPrimed型多能性Pluripotent Stem Cells: Naive and Primed Pluripotency

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900187

ヒト多能性幹細胞技術の確立は個体発生等を扱う基礎研究から再生医療等の応用まで幅広い分野に影響を与えている.本稿では多能性幹細胞を維持培養する環境の重要性を,特にNaive型とPrimed型多能性という概念に焦点を当て,議論する.

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インターフェロンによって発現が誘導される細胞性抗ウイルス分子RyDENの同定Identification of RyDEN/C19orf66 as a novel antiviral interferon-stimulated gene

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900192

インターフェロンシステムは感染防御の主体をなすものである.我々は,インターフェロンによって発現が誘導され,デングウイルスに対して抑制活性を持つ細胞性因子RyDEN/C19orf66を新規に同定した.本稿ではRyDENのユニークな分子機能について概説する.

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常磁性NMR法と計算科学を組み合わせた糖鎖の動的コンホメーション解析Dynamic conformation analysis of oligosaccharides by combining paramagnetism-assisted NMR spectroscopy and molecular dynamics simulation

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900198

糖鎖は内部運動の自由度が非常に高く、溶液中では一定の3次元構造をとっていない.本稿ではこうした糖鎖を対象としたNMR分光法と計算科学を組み合わせた動的構造解析手法を紹介するとともに,糖鎖とレクチンとの相互作用の仕組みに関して考察する.

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細菌べん毛特異的輸送シャペロンFlgNの構造と機能Structure and function of a bacterial flagellar export chaperone FlgN

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900203

細菌べん毛特異的輸送シャペロンであるFlgNは,細胞質内でべん毛構成タンパク質であるFlgKとFlgLに特異的に結合し,それらのタンパク質輸送を促進する.本稿では,FlgNの構造と機能について解説する.

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複数のDNA結合ドメインを介したシス配列依存的GATA1機能修飾Multiple DNA-binding domains modify GATA1-DNA interaction on the specific configuration of cis-acting elements

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900207

赤血球分化に重要な転写因子GATA1は複数のDNA結合ドメインを有する.本稿ではアミノ末端側亜鉛フィンガーにより調節される,シス配列パターン特異的なGATA1の結合様式修飾と,その生理的役割について概説する.

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eIF4A阻害の多様なメカニズムThe diverse modes of eIF4A inhibition

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900211

翻訳開始因子eIF4Aは多様な分子種によって精密に制御されている.本稿ではeIF4Aを介した翻訳阻害を概観しつつ,我々が近年研究しているeIF4A阻害剤RocAのユニークな分子メカニズムの詳細について解説する.

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播種型と圧排性増殖型のがん浸潤を選択するシステムMechanisms for determining a disseminated and expansive cancer invasion

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900216

がん浸潤は2種に大別される.一つは原発巣から転移して体内で分散する播種型,一つは転移せずに局所で増殖する圧排性増殖型である.これら浸潤モード(型)の決定や形成にとって,がん周辺の間質細胞は重要な役割を担っていた.

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新規抗糖鎖モノクローナル抗体を用いたリンパ球体内動態の解析Functional analysis of sulfated glycans in lymphocyte homing using novel anti-carbohydrate monoclonal antibodies

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900221

高内皮細静脈内腔に発現する硫酸化糖鎖はリンパ球ホーミングを制御する重要な接着分子として機能している.本稿では,新規に樹立したモノクローナル抗体を用いて明らかにしたリンパ球ホーミングにおける硫酸化糖鎖の機能について紹介する.

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リン脂質非対称組成の人工細胞膜作製と生体分子相互作用観察Asymmetric lipid artificial membrane formation and biomolecule interaction investigation

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900225

我々はマイクロデバイスを用い,平面リン脂質非対称膜にジェット水流を印加することにより,リン脂質組成非対称膜リポソームを作製する方法を発見した.このリン脂質組成非対称膜を用いて,ペプチドや膜タンパク質と膜との相互作用観察を行った.

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AP1転写因子JunBによるTh17細胞の病原性の制御The AP1 transcription factor JunB regulates pathogenicity of Th17 cells

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900230

Th17細胞は腸管に常在し腸の恒常性の維持に重要であるが,一部のTh17細胞は病原性が高く自己免疫疾患の原因となる.本稿では,Th17細胞の病原性の誘導において転写因子JunBが果たす重要な役割について解説する.

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分岐鎖アミノ酸の分解制御機構とその重要性についてImportance of the regulation of branched-chain amino acid metabolism

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900234

分岐鎖アミノ酸(BCAA)は哺乳類の必須アミノ酸であり,その分解制御の異常はさまざまな疾病に関与する.本稿では,ヒトの疾患およびノックアウトマウスの研究から得られた結果をもとにBCAA分解制御機構の重要性について紹介する.

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3.8 MDaの超巨大酸素運搬タンパク質ヘモシアニン会合体の結晶構造Crystal structure of 3.8 MDa respiratory protein complex Hemocyanin

doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900238

ヘモシアニンは軟体動物や節足動物の青い血の成分であり,超巨大細胞外酸素運搬タンパク質会合体である.軟体動物ヘモシアニンとしては初のX線結晶構造解析に取り組み,3.8 MDaのスルメイカ由来ヘモシアニン会合体構造を3.0 Åの分解能で決定することに成功した.

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